令和元年度 福井県特別支援教育センター 研修講座一覧
令和元年度の研修講座
研修講座
No.10 聴覚障害理解のための基礎知識
-聞こえにくさのある子どもへの理解と支援-
実施日
令和元年8月5日(月)10:00~16:00
会場
福井県立ろう学校
講 師
福井県立ろう学校教員
講師紹介
受講のポイント
聞こえにくさのある子どもたちは、周囲からの配慮や支援によって、よりよい生活を送れるようになる。難聴疑似体験や補聴器・補聴援助システム等の試聴を通して、軽・中等度難聴の子どもの困り感や心理、必要な支援について考える。また、難聴児の早期発見・早期教育の必要性について学ぶ。
参加者
38名
講座概要
福井県立ろう学校の先生方により、「聴覚障害理解と難聴児への支援」「早期発見・早期教育の必要性」についてご講義をいただいた後、「補聴を助ける機器について~補聴器・補聴援助システム~」「聞こえを調べる諸検査について~聴力測定・語音検査~」の説明と演習をしていただきました。
午前中は、基礎知識として、聞こえの仕組みと難聴の種類について、難聴は発見しづらいこと、難聴の程度と聞き取りの不自由さについてお話しいただき、耳栓やイヤマフを使って難聴の疑似体験をしました。また、補聴器や人工内耳のようなきこえを補う機器をつけたときの聞こえは、音がゆがんで聞こえたり周りの音まで大きく聞こえてしまったりするなど、音声としての聞き取りや弁別が難しいこと学びました。かかわり方の配慮として、口元を見せながら話したり、紙に書くなど具体物や写真・文字などの視覚支援を使って話したり、顔を見て表情豊かに、文節で区切って話すことなどを教えていただきました。
午後は、聴取能力の獲得とことばの習得には適時期と臨界期があることから、早期発見・早期教育が大切であるというお話をいただきました。その後、補聴器や人工内耳、補聴援助システムなどの補聴体験やきこえの検査についての演習を通して、聞こえ方は人それぞれ違うことも教えていただきました。
備考
右下の「詳細を表示」をクリックすると講座の概要,当日の様子(写真),参加者の声等が表示されます。
参加者の声
・ぼんやりしている子、落ち着かない子の中にも難聴の子がいるかもしれない…と思えたことはとてもよかったです。
・子どもたちの聴こえにもう少し気をつけて接していこうと思いました。
・初めて難聴の体験をして、こんなにも苦労するのだと実感できました。クラスに補聴器を付けている生徒がいるので、この体験を活かし、かかわり方に十分な配慮をしていきたいと思いました。
・実際に演習を通して、難聴の聞こえ方について体験してみることで、聞きにくさについて体感することができました。人によって聞きにくさは違うと思いますが、その聞こえづらさがなかなか周りの人に分からないということも改めて感じることができました。
・理解授業の内容を知ることで、自学級でどのように担任が支援していけるかを考えることができました。
カウンタ
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