令和元年度 福井県特別支援教育センター 研修講座一覧

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令和元年度の研修講座

研修講座

No.2 各教科を合わせた授業づくり(特支校)

  -豊かな生活が切り拓く新しい特別支援教育の授業づくり- 定員80名

実施日
令和元年8月19日(月)10:00~16:00
会場
福井県特別支援教育センター
講 師

植草学園大学 発達教育学部 

教授 名古屋 恒彦 

講師紹介
千葉大学附属養護学校教諭や岩手大学教授を経て、現職。主な著書:「アップデート!各教科等を合わせた指導 豊かな生活が切り拓く新しい知的障害教育の授業づくり」(東洋館出版社)
受講のポイント
新学習指導要領のキーワードをふまえた特別支援学校での授業づくりや各教科を合わせた指導の実際について学ぶ。各教科を合わせた指導の良さや課題について、新学習指導要領が描いている特別支援教育の今後についても考える。
参加者
参加者合計 40名
講座概要

 植草学園大学発達教育学科 教授の 名古屋 恒彦 氏から、講義1「新学習指導要領をふまえた特別支援学校の授業づくり」、講義2「新学習指導要領から読み解く特別支援教育の今後」について、ご講義をいただきました。
 講義1では、知的障害のある児童生徒の学習上の特性として、学習が実生活で応用されにくいこと、主体的な活動の不足、実際的な生活経験の不足を挙げ、それらの特性への対応として、「各教科等を合わせた指導」が有効であることを話されました。このことは新学習指導要領総則に、詳しい解説については、新指導要領解説に記述されていることなどを確認しました。また、子どもたちが本気で取り組める学校生活の実現が子どもの主体的な生活につながり、そのために大きな力を発揮するのが「各教科等を合わせた指導」であることを実際の事例などを通して学びました。

 講義2では、「深い学び」についての「習得・活用・探究」にふれ、「各教科等を合わせた指導」の場合は、順序を踏んではいないものの同じプロセスを描いていることや「対話的な学び」の「対話」とは、人と人の間だけで成立するものではなく子どもを取り巻く環境全体で成立することを説明されました。新学習指導要領が目指す「主体的・対話的で深い学び」を実現するために大切なことは、子どもをできない子と見ることなく、できない状況をできる状況に変えていく「できる状況づくり」であること、「各教科等を合わせた指導」を通して、どの子も力を発揮できるように支援していくことであることを学びました。

備考
右下の「詳細を表示」をクリックすると講座の概要,当日の様子(写真),参加者の声等が表示されます。
参加者の声
・各教科等を合わせた指導や新学習指導要領の内容について新たな見方で考えることができました。
・勤務校において、「できる状況づくり」や単元の「望ましいテーマ条件」について教員間で考えることができるような授業研究会を実施していきたいと思いました。
・今後授業を構築する上で生徒にとって一番適切な支援は何かを考えること、周囲の環境を整えることが大切であることを学ぶことができました。
・各教科等を合わせた指導について、どうとらえて進めていくとよいのかを分かりやすく講義していただけてよかったです。
・新学習指導要領のキーワードをとても分かりやすく、具体例を交えて説明していただき、理解が深まりました。
・特別支援学校でのこれまでの取り組みに自信をもつことができました。

カウンタ

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