令和元年度 福井県特別支援教育センター 研修講座一覧
令和元年度の研修講座
No.4 特別支援教育入門 ライブ配信の講座
-初めて特別支援教育にかかわる方のために- 定員80名
准教授 笹原 未来 氏
福井大学大学院連合教職開発研究科 准教授の笹原 未来 氏から、講義1「障害のある子どもとの係わり合いに向けて」、講義2「障害のある子どもとの係わり合いの実際」について、ご講義をいただきました。
講義1では、子どもの行動をあるがままに捉えること、子どもを主語として子どもの行動を語ること、周囲の状況と関連付けながら子どもを捉えることについて詳しくお話していただきました。また、具体的なエピソードをもりこみながら、革生・緩衝・救急という生命活動の調整という視点からみた子どもの姿を教えてくださいました。主体としての子どもの育ちを支え、自身の子どもの捉え方の問い直しをしていくためにも、互いに授業を見合う機会の活用がとても大切であることを熱く語っておられました。
講義2では、笹原先生ご自身が係られた事例の動画を活用しながら、係わり合いの経過を詳しくお話いただきました。動画では、子どもの発信を丁寧に受け止めながら関係を構築した経過、相互調整による行動の切り換えを促した経過、そして、共同活動の拡がりへと係わり合いが変化した経過を見せていただきました。障害のある子どもとの係わり合いのあり方について、実際的に学ばせていただきました。
・関係を構築するには、相手を受け入れることが第一歩だと思いました。子どもの世界をなるべく理解し、肯定的に捉えていきたいです。
・緩衝に付き合い、基盤となる関係を作ることが大切だと分かりました。子どもが自分で行動を切り替えられるよう、やりとりを丁寧に続けていきたいです。
・受け止めたことを言語化することはもちろん、周囲の子どもたちの理解を促すということを聴き、今よりもっと言葉にしていこうと思いました。これならすぐに実践できると思います。
・大人から見れば“集団に入れない子の困った行動”もその子にしてみれば、何とかその場にいるための“どうにかしたい”という思いの表れだというお話に目から鱗でした。子どもの文脈で子どもを見る力を自分自身がつけていかなければと思いました。
・子どものためにという教師側の思いを優先していた気がします。子どもの心の中に寄り添っていけばいいということを学びました。