令和元年度 福井県特別支援教育センター 研修講座一覧
令和元年度の研修講座
研修講座
No.14 言語障害とその支援 定員100名
※実施要項を追加・訂正しました。
(曜日の訂正・バインダー持参について追加)
実施日
令和元年8月21日(水)13:00~16:00
会場
福井県生活学習館
講 師
福井医療大学
教授 齊藤 吉人氏
講師紹介
言語聴覚士。大学において言語聴覚士を目指す学生の指導に当たっておられるほか、地域に出向いて「ことばの発達相談」を行い、相談員として家族が抱えている育児の悩みに丁寧に答えている。
受講のポイント
発音や言語発達につまずきのある子どもの背景についてや、周囲への理解・啓発について、園・学校生活場面での具体的な支援の方法や考え方について学ぶ。
参加者
参加者 134名
講座概要
前半は、言語障害を心理的過程、言語的過程、生理的過程のうちどの過程でつまずいているのか「ことばの鎖(speech chain)」に位置づけて捉えると、言語障害の要因を捉えやすく、適切な対応を導きやすいことを教えていただきました。
後半は、構音障害、吃音、学習障害について、支援のあり方を教えていただきました。構音障害については、構音障害の体験、構音検査の演習を行い、カ行がタ行に置換している場合の構音点と構音方法について詳しく説明してくださいました。また、言語訓練の様子を映像で見せていただき、訓練や声かけのテクニックなどを具体的に知ることができました。吃音については、子育てが原因ではないこと、吃音症状の進展について、吃音の問題が単に言葉が出づらいという言語の問題から、うまく話せないかもしれないという心理的不安、自己肯定感の低下など心理的な問題に進展するということを学びました。コミュニケーション障害は、本人の言語症状、周囲の反応によって、本人の価値観が変わることを「コミュニケーション障害を構成する3つの要素」の図で教えていただきました。学習障害については、事例をもとに、検査等の評価で実態を把握し、本人に合った学び方を探っていくことが大切であると教えていただきました。
しめくくりとして、障害のある子どもたちが多くの時間を過ごす学校教育の重要性と有効性について、障害のある方が生活しやすくするために社会を変えていくことについて熱く語られました。
備考
右下の「詳細を表示」をクリックすると講座の概要,当日の様子(写真),参加者の声等が表示されます。
参加者の声
・これまで、言語障害の理解や対応について学ぶ機会がなかったため、今回、言語聴覚士の先生から専門的なお話を伺うことができて、勉強になりました
・具体的な事例や動画を見せていただけたので、とても分かりやすかったです。訓練のテクニックだけでなく、やる気を引き出す言葉がけも参考になりました
・子どもの特性に合わせた訓練方法を言語聴覚士の方と連携し、学ぶ機会をもちたいと思いました。
・構音障害のある児童に対して構音点の位置や方法に着目して見てみようと思いました。自立活動の時間に『が』の発音練習を取り入れてみたいと思います
・吃音は、子育てが原因ではないことを初めて知りました。周囲の理解が大切であることが分かりました
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