令和3年度 福井県特別支援教育センター 研修講座一覧

お知らせ

令和3年度の研修講座は、終了いたしました。
たくさんのお申込と、開催に当たってのご協力をいただき、
ありがとうございました。

昨年度以前の研修講座の報告


  
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R3研修講座

研修講座
No.2  特別支援教育の視点をいかした通常学級における授業づくり
実施日
令和3年7月29日(木)13:00~16:00
実施方法・会場
Microsoft Teams
講師
星槎大学大学院
教授 阿部 利彦 
講師紹介
日本授業UD学会理事。専門職大学院において現職教員(小、中、高、特別支援学校)と共にユニバーサルデザインの視点をいかした授業づくりについて、実践的に研究している。主な著書:「通常学級のユニバーサルデザインプランZero およびZero2」(東洋館出版社)「発達障害の子どもたちから教わった35 のチェンジスキル-大人が変われば、子どもが変わる-)(合同出版)など多数。
受講のポイント
これまでの配慮や工夫、支援ツールを見直し、様々なつまずきのある子どもたちを含めた授業づくりや学級づくりについて、各地域の実践例をもとに、明日から役立てるコツを学ぶ。
実施要項2
講義資料①
講義資料②
参加者
参加者合計 161名    
講座概要

星槎大学大学院 教授 阿部 利彦 氏から、「特別支援教育の視点をいかした通常学級
における授業づくり」について、ご講義をいただきました。

前半は「特別支援教育の視点をいかした通常学級における授業づくり」のご講義でした。まず、授業に特別支援教育の視点を取り入れるとは、目の前にいる子どもたちの多様な学び方をヒントに、自分の授業やかかわりを見直してみること、つまり子どもを変える前に教師のかかわり方を見直すことであり、このことが大事であると話されました。次に、学びにつまずきのある子どもの苦手さがどこにあるのかを整理して示してくださいました。そして、学びにつまずきのある子どもを含めた授業づくりにおいて、環境を整えること、授業の中で「分かった!」を増やすこと、授業づくりと個別支援のラインを見直してみること、合理的配慮を共有化してみること、対話の意欲を高める工夫をすることについて、実際の授業場面の写真や板書を用いて、分かりやすくご講義くださいました。

後半は、「明日から役立てる授業づくり、学級づくりのコツ」のご講義でした。授業づくりの5つのテクニックである①ひきつける ②むすびつける ③方向づける ④そろえる ⑤実感させる について、授業に取り入れるポイントやしかけをたくさん紹介していただきました。そして、学びの場で育みたい3つの「感」、つまり、安心感、共感、集団肯定感とともに、先生方の教師肯定感を大切にすることという阿部先生からの思いがこもった熱いメッセージをいただきました。全国各地の学校を回られている阿部先生だからこそ、素敵なエピソードや授業実践の紹介がたくさんあり、参加者にとって授業づくりへの意欲が高まった研修となりました。


備考
右下の「詳細を表示」をクリックすると講座の概要,当日の様子(写真),参加者の声等が表示されます。
参加者の声

・学びにつまずきのある子どもたちが一体何に困っているのか、丁寧に見とることが大切だと思いました。集団肯定感を大切にした授業づくりをしていきたいと思います。

・話し合い活動の授業づくりに役立つことを沢山学べました。子どもの興味を惹きつけ、「学びたい」という気持ちを引き出すかという日頃から考えている課題へのヒントを沢山いただきました。

・先生のお話をもっと聞いてみたくなりました。まずは、先生の著書を読んでみようと思います。

・つまずきのある子どもの指導・支援の仕方について具体的な例を挙げて教えていただいたので、大変分かりやすかったです。子どもたちが間違えてもいい、みんなと考えるのが楽しいと思えるような環境づくりから取り組んでいきたいです。

・集団肯定感という言葉が印象に残りました。子どもに「この学級で学んでよかった」と思わせるような学級づくりと授業づくりの両輪をうまく回していきたいです。

カウンタ

COUNTER 9525