令和3年度 福井県特別支援教育センター 研修講座一覧
お知らせ
ありがとうございました。
R3研修講座
AM:小・中学校の実践報告と情報交換
PM:高校通級の実践報告と情報交換
※半日参加(AM/PM)または、1日通しての参加が可能です。
PM:13:30~16:00
高校教育課指導主事
午前の部では、県高校教育課特別支援教育室指導主事の前田由紀氏より、主に福井県の小中学校における通級指導の現状と発達障がいの特性の理解や基本的な対応について、お話がありました。 越前市岡本小学校教諭(元神山小学校通級指導担当)の平澤洋子氏の実践発表では、通級担当者と学級担任が、児童の実態、指導目標、通級と学級での支援を共有することで、児童が学級でいきいきと活動できるようになった2つの事例を紹介していただきました。通級担当者、学級担任、保護者との連携の重要性について学びました。若狭町立瓜生小学校の平井初美先生の実践発表では、子どもの興味関心や特性に応じて教材・教具を工夫しながら行っている日々の具体的な取組や、実際に教材をどのように使用しているかを紹介していただきました。融通をつけ柔軟に対応すること、好きなことや得意なことを探りながら子どもを見立てること、教材の工夫にアンテナをはることに心がけるとともに、子どもたちが楽しみながら、意欲、達成感をもち、自主的に活動できるように支援していくことが大切であることを学びました。 午後の部では、県高校教育課特別支援教育室指導主事の池田和義氏より、高校通級の制度化までの流れや、福井県における高校通級の実施状況、中学校からの支援の引継ぎ、校内で取り組む実態把握と情報共有、関係機関との連携についてお話がありました。 武生高等学校定時制の小林就彰氏、南越特別支援学校の山下久美子氏から実践発表をしていただきました。通級指導の取組は、卒業に向けて必要だと思う課題や身につけたい力、働く意義について対象生徒ともに考えたり、職場体験を通して具体的な働くイメージをつくったりするなどの内容でした。その成果として、生徒は自分に合った働き方や仕事内容を見つけ、自己理解、自己効力感が高まったとのことでした。さらに、校内体制に支えられた高校通級への展望についてもお話をいただきました。 情報交換では、指導のアイディアや実際の指導例を話し合いました。また、高校に在籍する知的発達に配慮を要する生徒の支援や福祉との連携、情報の引き継ぎについて意見交換をしました。 |
・児童の特性に合わせた指導方法、教材やアプリの具体的な使い方など、たいへん勉強になりました。 ・学級担任とのつながりが大事であること、好きなこと、得意なことを学習内容に取り入れていくとよいことを学びました。二学期からの実践に活かしていきたいです。 ・子どもたちが通級を楽しみに来てくれて、笑顔で学級に戻っていく姿を想像しながら、自分からやってみたいと意欲が沸く活動を考えていきたいです。 ・武生高校では校内の先生方の理解や体制整備が三年間で着実に進められていることが分かりました。 ・子どもの一貫した支援のためにも、個別の支援計画に意味をもたせ、中学校から確実に引継ぎたいと思いました。 ・高校通級を受けるまでの流れや、集団活動のアイディアが参考になりました ・通級指導担当の先生の机の配置の工夫、終礼や通級指導の研修会の開催などを通して教員間で情報交換したり、通級指導の理解を深めたりしていることが素晴らしいと思いました。 |