令和3年度 福井県特別支援教育センター 研修講座一覧
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R3研修講座
No.9 視覚障がい理解のための基礎知識
-見えにくい子どもへの理解と支援- 定員20名
※定員を超えた場合は受講をお断りする場合があります。
福井県立盲学校より、講義1「視覚障がい理解と弱視児童生徒への教育的支援」、講義2「重複児童生徒への教育的支援」について、お話いただきました。 当初は盲学校を会場に、講義や様々な体験活動を行う予定としていましたが、新型コロナウイルス感染拡大による福井県独自の緊急事態宣言を受け、Zoomを使用したオンライン開催となりました。 講義1では、盲学校の概要と役割、視覚障がい、視力・視機能と発達について説明をしていただきました。説明の中では、実際に見えにくさを体験する活動も行い、見えにくさによる困りごとと働き掛けの工夫についても学びました。また、弱視児童生徒の生活場面・学習場面での行動の特徴を挙げ、その行動の背景と、対応の工夫として、板書や説明の仕方、校内の環境整備、視覚補助具の使用、UDブラウザアプリなどを紹介していただきました。 「 講義2では、視覚障がい以外に、他の障がいを合わせ有する子どもへの支援方法についてお話いただきました。大切にしていることとして、(1)興味関心を示す活動内容・展開、(2)わかりやすい学習環境の設定、(3)主体的な動きを引き出す教師の支援を挙げ、実際の様子を紹介いただきました。重複障がいのある子どもへの教育にあたって、「ゆっくりと」「ていねいに」「少しずつ」「笑顔で楽しく」「みんなとともに」を大切にし、指導・実践に取り組んでいこうという思いを語られました。 また、オンライン開催に変更となったことで、お伝えすることが叶わなかったことについては、盲学校のホームページや動画を紹介していただきました。 |
・スライドショー等も使いながら説明をしていただき、とてもよく理解できました。遠隔であっても見えにくさを体験できる工夫があり、とてもよかったです。単に「見えない」「見えにくい」だけで終わるのではなく、少しの工夫やアイデアでできることが増えるのだということを、授業風景や教材などから感じ取ることができました。 ・見えにくさの実体験で、視覚障がいについての理解が深まりました。視力と視野、光覚、色覚、眼球運動などの面での配慮が必要だということがわかりました。 ・実際に見えにくさや視野の狭さなどを体験したことで、見えにくさによる困難さについて実感することができました。普段の学習や場所では言葉かけや色使いを工夫し、校外での学習など新しい場所では、何が困るか、何が不安かを本人とも相談しながら、事前に準備したいと思いました。 |