平成30年度 福井県特別支援教育センター 研修講座一覧

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H30 研修講座

研修講座

No.3  主体的な学びがつながる「生活単元学習」の授業づくり(特支校)

              -新学習指導要領をふまえて-

実施日
平成30年8月27日(月)10:00~16:00
会場
福井県特別支援教育センター
講 師
広島大学大学院
准教授  竹林地 毅 
講師紹介
 広島大学大学院修了。広島県立呉特別支援学校教諭、広島大学附属東雲小学校文部教官教諭、広島県立教育センター指導主事、広島県教育委員会指導主事、特別支援教育総合研究所教育支援研究部総括主任研究官、広島県教育委員会事務局特別支援教育課長などを経て現職。知的障害のある児童生徒の教育課程と授業実践、キャリア教育・職業教育、表現活動等を研究テーマにされており、各地で授業づくりや生活単元学習についての講演もされています。主な著書:「特別支援教育総論インクルーシブ時代の理論と実践」(分担執筆、北大路書房)、「新時代の知的障害特別支援学校の音楽指導」(監修、ジアース教育出版)など多数。
受講のポイント
 知的障害のある児童生徒の生活全体を見渡し、学びのつながりを追求した創造的な単元開発や授業づくり、そのための協働性と同僚性のある組織づくりを学習指導要領との関連性の中で学びます。
参加者
参加者数61名
講座概要
学びのつながりを追求した創造的な単元開発や授業づくり、そのための協働性や同僚性のある組織づくりを学ぶことを目的に、広島大学大学院 竹林地毅先生を講師に迎えて、ご講義いただきました。
午前中は、「主体的な学びがつながる生活単元学習の授業づくり」についてご講義いただきました。ポイントは
○子どもが主体的に学んでいる姿とは、考えて、判断し、行動すること
○主体的に学ぶ授業づくりとは、子どもが挑戦し、間違えたり、失敗したりしたことを振り返り、次の行動を考えるという学習のプロセスが構想されているかということ
○主体的な行動を促す支援とは、子どもが自ら考え、自ら動くように、活動内容に価値と期待をもたせること
このようなポイントを踏まえることで、子どもの中に「学びの文脈」ができる単元・授業展開が可能になるとのことでした。
午後は、単元シートを使った授業づくりの演習を行い、カリキュラム・マネジメントと協働性・同僚性のある組織づくりについてご講義をいただきました。
演習のポイントは
○子どもの顔を思い浮かべながら教材を解釈すること
○子どもにとって学びの意味がわかる・実感する展開であること
○生活での実現度を考えること 
ご講義のポイントは
○カリキュラム・マネジメントとは、教育課程を軸とした学習活動の改善・充実のサイクルを生み出すこと
○協働性・同僚性・コミュニケーションのある組織によって、柔軟な認知・思考ができる教師集団になること
子どもが主体的に学習したことを活用し、実生活に活かすようになるための授業づくりには、教師の柔軟な思考が大切ということでした。
備考
右下の「詳細を表示」をクリックすると講座の概要,当日の様子(写真),参加者の声等が表示されます
参加者の声
・今まで以上に子どもの気持ちを思い浮かべて、授業計画を立てる姿勢を意識しようと思いました。
・子どもが「やりたい」と思うから実生活で使われるようになるというお話が印象に残りました。
・子どもたちが「自分で判断して行動し、失敗する」という経験をすることは、大切だと感じました。
・生活単元学習の授業を考えるときに、どうしても教師主導になっていたことを反省しました。演習で、授業についてじっくりと考えられたことは貴重な時間でした。
・教師自身が授業づくりを楽しむことが大切だと感じました。