平成30年度 福井県特別支援教育センター 研修講座一覧
カウンタ
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H30 研修講座
研修講座
No.14 ① より良い就学支援に向けて (教育関係者対象)
一支援の見立てと判断資料の作成-
実施日
平成30年5月16日(水)13:00~16:00
会場
福井県特別支援教育センター
ライブ配信(嶺南教育事務所)
講 師
特別支援教育センター所員
講師紹介
受講のポイント
就学相談に必要な「『就学の手引き』の内容」「情報収集のポイント」「調査員としての意見のまとめ方」について演習を通して学びます。就学時にかかわる関係機関の方にもお勧めします。
参加者
参加者合計 24名(嶺南会場で受講した3名を含む)
講座概要
今年度も教育関係者向け(就学調査員対象)と保育・医療・福祉の関係機関向けの二本立てで行いました。教育関係者向けの講義は、インターネット回線を使って嶺南会場(嶺南教育事務所)にライブ配信をしました。
はじめに受講者全員に対し,インクルーシブ教育システムを念頭に置いた就学先決定の仕組み、就学相談の流れ、保護者の心情への配慮についての講義を行いました。その後、教育関係者と関係機関向けの講義をそれぞれ行いました。
教育関係者向けの講義では、子どもの観察・園や保護者への聴取の観点等、調査員としての実務的な役割や内容について説明しました。
講義の後、就学にかかわる資料から子どもの実態をとらえ、支援を見立てる演習を行いました。受講者はまず、就学の手引きをもとに個人で考え、その後、グループで、判断資料から読み取った子どもの実態、どのような支援があるとよいか、どのような学びの場が適当かということについて、就学の手引きを引用しながら意見交換しました。観察や聴取の観点についても再認識しました。また、嶺北・嶺南の両会場で、グループ協議の内容を報告し合い、共有しました。
関係機関向けの講義では、福井県の特別支援教育の場と就学先決定の仕組みについて、事例を使って具体的に説明しました。
講義の後、グループで事例検討を行いました。受講者は、それぞれの立場から、自立と社会参加に向けてどんな力をつけるとよいか、そのために、学校や家庭でどのような支援があるとよいかについて考え、意見交換をしました。関係機関の受講者は、教育委員会の役割や保護者との合意形成の進め方、多様な学びの場について再確認でき、支援についても多角的に捉え、考えました。
最後に受講者全員に対して、当センター所長より、まとめと助言を行いました。
備考
右下の「詳細を表示」をクリックすると講座の概要、当日の様子(写真)、参加者の声等が表示されます。
参加者の声
・講義を踏まえた上で、演習を行ったことで、資料を正確に読み取ったり、就学の手引きと照らし合わせたりすることの大切さを学ぶことができました。
・判断資料の読み取りから、どのような記述が判断に必要なのかが分かり、資料を作成するときの留意点を学ぶことができました。
・様々な先生方の見立てを聞き、判断を考えるときには、多角的な視点から考えていくことが必要だと思いました。
・演習では、他の機関の受講者と意見交換ができ、別の視点から支援方法を考えることができました。
・保護者の揺れ動く感情、保護者とのかかわり方などがよく分かりました。就学期の保護者支援の大切さを再認識しました。