平成30年度 福井県特別支援教育センター 研修講座一覧
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H30 研修講座
研修講座
No.6 思春期・青年期における支援
一発達障害や不登校の子とのかかわりを通して-
一発達障害や不登校の子とのかかわりを通して-
実施日
平成30年6月21日(木)13:00~16:00
会場
ユーアイふくい
講 師
福井大学大学院
准教授 廣澤 愛子 氏
准教授 廣澤 愛子 氏
講師紹介
平成19年12月より教育地域科学部(現教育学部)准教授と大学院教育学研究科を兼任されています。臨床心理学がご専門で、発達障害の子どもや不登校の子ども、またその保護者とかかわる中で、特別支援教育や臨床心理学の視点から、臨床と研究を行っておられます。主な著書:「新・教職課程シリーズ教育相談(分担執筆:保護者との連携、支援のあり方)」(一藝社)、「生きる力を育てる臨床心理学」(保育出版社)
受講のポイント
発達障害の子どもや不登校の子どもとのかかわり、またその保護者とのかかわりなど、様々な事例を紹介していただきながら、多様な子どもが共存できる学級や学校とはどのようなものかについて学びます。
参加者
参加者 91名
講座概要
本講座では、発達障害のある子どもや不登校の子どもへのかかわり、またその保護者とのかかわりについて学び、多様な子どもが共存できる学校や学級の在り方について考えるということを目的にご講義いただきました。
講義1の「発達障害を理解し、支援の在り方を考える」では、最初に発達障害に関する知見を支援にどのように生かすかというお話をいただきました。その後、事例をもとにグループワークを行いました。グループワークでは、受講者それぞれの立場から、支援方法について意見を出し合いました。グループワークの後に廣澤先生からそれぞれの事例についての、支援のポイントが話されました。思春期・青年期の自己理解の大切さと、それを進めていく上での丁寧なかかわりの大切さを学びました。また、子どもにとって「見える(支援をする)人」になるという、支援者としての心構えも学びました。
講義2の、「保護者とのかかわり方・支援のあり方を考える」では、保護者との関係が築きにくい2つのケースについて、グループワークを行いました。講義1と同様、廣澤先生から保護者との連携や支援のあり方のポイントが話されました。保護者との信頼関係を築くことの大切さ、保護者との関係づくりが難しいときにはまずは児童・生徒にとってのベストを考えること、教員間の同僚性・協働性の大切さを学びました。
最後に、魔法のような支援はないが、「見える支援」「刺激の統制」「合理的配慮を意識した支援」が大事であることや、なんともならない時には、なんともならない現実を享受し、ユーモアを忘れないこととまとめられました。
備考
右下の「詳細を表示」をクリックすると講座の概要,当日の様子(写真),参加者の声等が表示されます
参加者の声
・わかりやすい支援を目指すこと、共感しすぎないこと、ルールをもつことの大切さを学びました。
・事例を通してのグループワークでは、他校の先生方の実体験に基づく具体的な支援の方法を聞くことができました。実践できそうなアイディアもあったので、今後取り入れてみようと思います。
・保護者の気持ちをほぐしつつ、子どもを中心に据えた支援会議を開いていくことの大切さを改めて学ぶことができました。
・実際の事例から、様々な支援のポイントを教えていただき、明日からのヒントをたくさんいただくことができました。最後のまとめの廣澤先生の言葉に、明日からも頑張ろうという元気をもらいました。