平成30年度 福井県特別支援教育センター 研修講座一覧
カウンタ
H30 研修講座
No.15 交流及び共同学習の取組
-互いに理解し、学び合う交流をめざして-
福井大学大学院 准教授 新井 豊吉氏
県高校教育課主任
福井県教育庁高校教育課 特別支援・発達障害児グループ指導主事、西岡弘泰氏より、「交流及び共同学習の現状と課題」について御講義いただきました。今年度施行された福井県共生社会条例、福井県手話言語条例の紹介があり、交流及び共同学習の形態と福井県の実施状況の説明、実際の実践事例についてお話ししていただきました。 その後、福井大学連合大学院教職開発研究科 准教授 新井豊吉氏より、「互いに理解し、学び合う交流をめざして」というタイトルで、新井先生が交流学習を実践する中で感じてきたこと、大切にしたいことを御講義いただきました。 まずは、校内(特別支援学級と通常学級など)で交流ができていなければ、学校間の交流は難しいだろうという話がありました。その際に、「お世話する-される」関係ではなく、互いに認め合う関係を目指していかなければならないとのことでした。また、発語のない特別支援学校高等部の生徒の事例、重度の自閉症児の事例を、動画を交えてお話していただきました。実際の事例から「場の共有だけでは、交流とは言わない。」「過度な人間関係を強要するのではなく、それぞれに無理のない形でお互いに有意義な経験にしていくべき。」という先生の交流及び共同学習に対する思いをお聞きすることができました。 |
・交流及び共同学習は、人権教育だという言葉に大変勇気をもらいました。・現在、自閉症の生徒や不安症、適応障害の生徒たちの交流をどうするか悩んでいたので、今日の話はとても役に立ちました。無理せず、ビデオ等間接交流という方向も含めて、やっていこうと思います。・通常学級の先生に引け目を感じていることが私にもあったと今回振り返ることができました。私自身の何気ない行動で、児童の人権を傷つけることがないように気をつけていきたいです。
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