平成29年度 福井県特別支援教育センター 研修講座一覧

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H29 研修講座

研修講座
No.11  思春期・青年期における支援
      一将来の社会参加に向けて
実施日
平成29年8月3日(木)13:00~16:00
会場
ユーアイふくい
講 師
福井県発達障害児者支援センタースクラム福井
相談員  野村 昌宏 
県高校教育課主任
講師紹介
社会福祉士、精神保健福祉士。福井市発達障害者専門支援者検討会委員、日本設備管理学会就労支援技術研究会委員。平成21年より現職。子どもから大人まで幅広く発達障害に関する相談を受けながら支援にあたっておられます。障害者手帳や障害年金、障害者雇用に関する相談の他、虐待や貧困、ひきこもりや犯罪被害など、相談内容は多岐にわたっています。「自己受容ができる環境づくり」と「具体的な行動を自己選択できるように接すること」を大切にされながら、相談活動に臨んでおられます。共著:「発達が気になる子のための自立・就労トレーニング(第7章担当)」(合同出版)。
受講のポイント
発達障害のある生徒へのかかわり方や就労支援、保護者支援、不登校の生徒への支援など、様々な事例を紹介していただきながら、長期的視野に立った支援のあり方について考えます。
参加者
参加者 237名
講座概要
    はじめに、福井県教育庁高校教育課 特別支援・発達障害児教育グループ 大﨑 忠久 氏より、「高等学校における通級による指導の概要」として、制度化に向けた省令の改正や高等学校における通級による指導の教育課程の例などについて説明していただきました。
    次に、福井県発達障害児者支援センター スクラム福井 野村 昌宏 氏より、「発達障害のある生徒へのかかわり方や支援のあり方」について、ご講義をいただきました。前半は、発達障害への正しい知識を得ることの大切さや個々に応じた”合理的配慮“の必要性についてのお話でした。また、福祉サービスの種類やサービスを利用する際の流れにも触れていただきました。相談支援事業を利用する際に求められるポイントとして、本人に相談する意思があることや本人が現状を受容できていること、何らかの形で意思表示ができることなどが挙げられました。
    後半は、様々な事例を交えながら、大学生活や就労先での課題や障害者手帳などについて説明していただきました。本人、先生、周囲のそれぞれが本人の障害の状態を理解することが、障害受容のポイントとして挙げられました。また、生活習慣が整う環境、定期的な話し合いが行える環境、気持ちが安定する環境の整備など、人のみでなく環境にアプローチする視点についても話されました。
    最後に、幼少期からの自尊心の向上を大切にした継続的なかかわり方が重要であるとご講義を締めくくられました。
備考
右下の「詳細を表示」をクリックすると講座の概要、当日の様子(写真)、参加者の声等が表示されます。
参加者の声
・高等学校で通級による指導が導入されることになった背景や、対象となる生徒について、新しい情報を得ることができました。
・思春期、青年期の課題について、具体的な事例をもとに説明していただいたので、担当する生徒と照らし合わせながらお聞きすることができました。
・自尊心の向上、褒めることが大切であると再認識しました。自尊心を高められるような課題を工夫していきたいです。
・保護者の理解を得ながら、将来を見据えて、今できる支援を丁寧にしていきたいです。
・就労に関する相談の状況や福祉サービスの種類、障害者手帳についてなど、様々な情報を得ることができました。