平成29年度 福井県特別支援教育センター 研修講座一覧
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H29 研修講座
研修講座
No.13 発達障がいのある子どもたちのモチベーションを高める
ICT活用について一緒に考えてみませんか?
ICT活用について一緒に考えてみませんか?
実施日
平成29年8月7日(月)10:00~16:00
会場
福井県立大学 共通講義棟
講 師
兵庫教育大学大学院
准教授 小川 修史 氏
准教授 小川 修史 氏
講師紹介
和歌山大学大学院システム工学研究科博士課程修了後、兵庫教育大学大学院学校教育研究科の助教・講師を経て、平成28年より現職。主に特別支援教育、特に自閉症や発達障害のある子どもに対するICT活用に関する研究に取り組み、全国各地で講演活動を行っておられます。主な著書:「発達障害のある子供たちのためのICT活用ハンドブック―特別支援学級編―」(文部科学省委託事業)、「決定版!特別支援教育のためのタブレット活用」(ジアース教育新書)
受講のポイント
発達障がいの子どもたちにおいて,困難さと同時に主体性やモチベーションを支援することが重要です。本講座ではモチベーションを支援するツールとしてICTを捉え、活用法について一緒に考えます。
参加者
合計 162名
講座概要
兵庫教育大学大学院の小川修史先生から、「子どもを支援するとはどういうことか」について、また合理的配慮の基本的な考え方について、午前中にご講義をいただきました。子どもが直面している困りに関して、子どもの視点に立って一緒に考えていくことの大切さや、子どものモチベーションを引き出すような支援の重要性が示されました。また、子どもの自尊心を支えるための支援の重要性について、「自尊心の貯金と借金」という例えを使って分かりやすくご説明いただきました。
午後の講義では、ICTを用いることによって生じるコミュニケーションをうまく活用することの大切さについて教えていただきました。「ICTはカレーの福神漬けみたいなものである」、「ICTは辛さを和らげる、卵のような存在である」などの例えを使って、ICTを活用する際の留意点について教えていただきました。演習では、タブレット端末のカメラ機能や動画編集アプリを活用するグループ演習を行いました。参加者がアイディアを出し合って作品を作り、他のグループと発表し合うときにはとても盛り上がりました。
午後の講義では、ICTを用いることによって生じるコミュニケーションをうまく活用することの大切さについて教えていただきました。「ICTはカレーの福神漬けみたいなものである」、「ICTは辛さを和らげる、卵のような存在である」などの例えを使って、ICTを活用する際の留意点について教えていただきました。演習では、タブレット端末のカメラ機能や動画編集アプリを活用するグループ演習を行いました。参加者がアイディアを出し合って作品を作り、他のグループと発表し合うときにはとても盛り上がりました。
備考
右下の「詳細を表示」をクリックすると講座の概要、当日の様子(写真)、参加者の声等が表示されます。
参加者の声
・お話だけでも楽しいうえに、実際に活動しながらの研修は、とてもワクワクするもので、あの子にはこれがいいかな、など受け持ちの子どものことを考えながら参加することができました。また、ICTに関する知識や技術以前に、支援が必要な児童に対する「教師の姿勢」を学ぶことができました。
・モチベーション支援について理解が深まりました。これまでは、支援というと、困り感に対する支援しかイメージが湧きませんでしたが、モチベーション支援や自尊心支援が重要なことがよく分かりました。
・これまでの自分は、子どもに見通しをもたせることしか考えず、肝心な「子どもにとって楽しい」という観点が抜けてしまっていました。その子が、どんなことが好きなのか、得意なのかを考え、また、その子の困りを解消する方法を一緒に考えていきたいです。
・子どもにアプリをあてがって使わせることが目的ではなく、iPadを媒介して子どもとコミュニケーションをとっていきたいと思いました。グループでの話し合いや演習が随所に組み込まれ、とても楽しく有意義な研修でした。
・「子どもの困り感をすべて取り除いてしまうのでなく、チャレンジできるところを少し残すと面白い」という黄金比8:2を忘れずに実践したいと思います。