平成28年度 福井県特別支援教育センター 研修講座一覧
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30169
H28度 研修講座報告
研修講座
No10 保護者との関係づくり(幼保・小) 【終了】
-気になる子の保護者への対応と支援-
-気になる子の保護者への対応と支援-
実施日
平成28年8月8日(月)10:00~16:00
会場
福井県立大学共通講義棟
講 師
富山大学
准教授 西館 有沙 氏
准教授 西館 有沙 氏
講師紹介
北海道生まれ。筑波大学医学医療系客員研究員。社会福祉士。保育士。専門は、福祉社会学、子ども支援学。障害理解教育、交通バリアフリー教育、交通サバイバル教育、幼児期における性教育・食育、障害者用駐車スペースについての研究を経て現職。現在は幼稚園や保育所を巡回し、保護者や保育者からの相談に応じておられます。主な著書:「保育者が自信を持って実践するための困った保護者への対応ガイドブック」(福村出版)、「配慮の必要な保護者への支援 知らないとトラブルになる!」(学研教育みらい)、「気になる子の保育のための運動あそび・感覚あそび その具体的な指導法」(チャイルド本社)
受講のポイント
子どもに発達障害の疑いがある、虐待やDVの可能性があるなど、配慮が必要な保護者への具体的な対応を紹介していただきます。保護者の心理を踏まえた上で、子どもの状態を伝えていくポイントについて学びます。
実施要項
参加者
213名
講座概要
富山大学准教授の西館有沙先生から、保護者との関係づくりについて御講義いただきました。前半は、発達障害のある子どもをもつ保護者の心理をふまえ、子どもの状態をどのように伝えるとよいか、さらに伝えた後はどのように対応したらよいかについて、事例を挙げてお話しいただきました。まずは、保護者が子どもの状態を素直に受け入れられないのは当たり前と理解し、子どものありのままの姿を見てもらう機会を作ること、子ども自身が困っているという視点で話をすること、日々のやりとりでは、「大丈夫」という軽い言葉かけではなく、子どもができるようになったことを伝えることを教えていただきました。また、様々な保護者への対応の演習では、2~3人のグループになり、保護者役、保育士(教員)役に分かれてロールプレイやリフレーミングをしました。話を聞くコツとして、ゆっくり深くうなずきながら聞く、顔と体を相手に向けて話す、表情や言葉遣いなどの自分のくせを知り対応する等、支援者としてなにげなく行っていた行動を見直すきっかけとなりました。後半は、養育や生活環境に課題を抱える保護者や家族への支援について、先生ご自身の経験をふまえながら、具体的に支援のポイントを教えていただきました。ポイントとして、具体的に伝える、文章は短く視覚に訴える、イレギュラーなことは事前に伝える、忘れても思い出せるようにしておく、話に集中できる環境を作る、保護者のタイプに合わせた対応をすることを学びました。
参加者の声
・豊富な事例をもとに、とても分かりやすく、かみくだいてお話しいただいたので、具体的 な対応の仕方がよく理解できました。
・保護者の思いに耳を傾け、心に寄り添う姿勢を大切にして、保護者に子どもの状態を伝えていきたいと思いました。
・保護者対応についてのロールプレイやリフレーミングなどの演習が参考になりました。校内研修で活用したいと思います。
・先生ご自身の経験談が、とても心にしみました。
・支援を要する子どもをもつ保護者だけではなく、どの保護者にも伝わる話し方を普段から心がける姿勢を保育者が意識すべきだと思いました。
・保護者の思いに耳を傾け、心に寄り添う姿勢を大切にして、保護者に子どもの状態を伝えていきたいと思いました。
・保護者対応についてのロールプレイやリフレーミングなどの演習が参考になりました。校内研修で活用したいと思います。
・先生ご自身の経験談が、とても心にしみました。
・支援を要する子どもをもつ保護者だけではなく、どの保護者にも伝わる話し方を普段から心がける姿勢を保育者が意識すべきだと思いました。