令和元年度 福井県特別支援教育センター 研修講座一覧

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令和元年度の研修講座

研修講座

No.15  障害のある子どもの学習を助けるICT利用と合理的配慮

         -子どもたちの自己決定を支えるために-  定員150名

実施日

令和元年7月29日(月)10:00~16:00

会場

福井県自治研修所

講 師

東京大学先端科学技術研究センター 人間支援工学分野 

特任助教 平林 ルミ

講師紹介
特別支援教育士SV。言語聴覚士・臨床発達心理士。「平林ルミのテクノロジーノート」というブログにて、発達障害・学習障害のある子どもたちのためのテクノロジー・ICTを使った学び方を提案している。主な著書:「学校でのICT利用による読み書き支援ー合理的配慮のための具体的な実践」(金子書房)など。
受講のポイント
発達障害・学習障害のある子どもへの合理的配慮について、ICT活用に焦点を当てた様々な実践事例から学ぶ。子どもが他者と異なる学び方を選択するに至るプロセスを共有することで、子どもたちの自己決定を支え、学びを最大化する手法を学ぶ。
参加者
参加者合計 167 名
講座概要
 東京大学先端科学技術研究センター 特任助教の 平林 ルミ 先生より「障害のある子どもの学習を助けるICT利用と合理的配慮 -子どもたちの自己決定を支えるために-」というテーマでご講義いただきました。
 午前中は,「ICTが拓く多様な学び ―読み書きを楽に楽しくするために―」として,読み書きに困難さがある子どもへのICT活用例であるアクセシビリティ設定や各種アプリの実演,具体的な事例紹介がありました。個別のニーズを把握するための評価方法の一つとして,URAWSS-Ⅱの紹介と演習もありました。また,合理的配慮として通常の学級でICT機器を活用する場合,導入前に子ども自身が機器の使用に充分に習熟しておくことや,子ども自身の自己決定のプロセス,周囲の理解を深める際の留意点を,具体的な事例を通して教えていただきました。合理的配慮の実施前に校長先生が許可証を発行したり,同じような困難さを抱える他の児童に配慮して学級全体に丁寧な説明を行ったりした事例の紹介もありました。
 午後は,講義「タブレットPCを紙と鉛筆にして学ぶには?」として,小学2年生のAさんの事例をもとに,ステップ1「日常生活でタブレットを使う」,ステップ2「宿題でタブレットを使う」,ステップ3「学校でタブレットを使う」の各段階でのポイントをご講義いただきました。
備考
右下の「詳細を表示」をクリックすると講座の概要,当日の様子(写真),参加者の声等が表示されます。
参加者の声
・通常学級在籍で読み書きに困難さを感じている生徒に対して,何らかの対応をする必要があることを改めて考えさせられるよい機会になりました。
・ディスレクシアホイールを紹介していただき,目的別にどのようなアプリがあるか分かりました。早速活用してみたいです。平林先生のブログも今後,拝見して学び続けたいと思います。
・読み書きの困難さを,ICTを活用してどのように補うのかについて,イメージが明確になりました。
・「やっていることは同じ,やり方が違うだけ」というとらえ方が参考になりました。LD児の支援について日々悩んできましたが,ストンと落ちた気がしました。子ども一人一人に合った学び方を探していきたいと思います。
・平林先生がおっしゃっていた「授業スタイルと子どもとの間に障害があるか?」という視点を私たち教師が持ち続けることが重要だと思いました。

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