令和4年度 福井県特別支援教育センター 研修講座一覧

お知らせ

研修講座 掲示板

令和4年度の研修講座は、全て終了いたしました。
多くの方にご参加いただき、また、開催に当たってのご協力をいただき、
ありがとうございました。
         

昨年度以前の研修講座の報告


  
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R4 研修講座のご案内


◆ パンフレット(pdf)
 
R4研修講座パンフレット.pdf
 

 パンフレットに記載されている予定会場は、変更になる場合があります。
   

講座開催日の約1ヶ月前に本ページで「詳細な実施要項」を公開します。
 「詳細な実施要項」で会場や準備物を必ずご確認ください


R4研修講座

研修講座
No.5  読み書きに学びにくさのある子どもへの支援 ーいま目の前にいる子の「わかった!」を目指して 
実施日
令和4年8月8日(月) 13:00~16:00    
実施方法・会場
Microsoft Teams
講師
安来市立 荒島小学校 教諭 井上 賞子 氏  ディスレクシアの成人当事者 井上 智 
講師紹介
井上 賞子氏:教育学修士、特別支援教育士。特性のある子どもの学びの支援方法を全国の教師に伝えている。主な著書(共著を含む):「特別支援教育 はじめのいっぽ! 改訂版」(Gakken)、「学びにくさのある子への読み書き支援」(学研)。ディスレクシア当事者の夫との共著:「読めなくても書けなくても勉強したい」(ぶどう社)「夢見た自分を取り戻す」(エンパワメント研究所) 井上 智 氏:賞子氏の夫。ディスレクシアの成人当事者。
受講のポイント
文字が見えるのに読めないということは、どのような障がいか当事者の思いや願いを知り、読み書きの支援の実際や合理的配慮について学ぶ。
実施要項2
講義資料①
講義資料②
参加者
170名 
講座概要
島根県安来市立荒島小学校 教諭 井上 賞子 氏からご講義をいただきました。
講義の前半は、当事者である井上 智 氏からの動画メッセージ「当事者からのメッセージ~今、子どもたちのそばにいる皆さんへ~」を交えながら、ディスレクシア当事者の方の思いや願いを知り、理解を深めることができました。「やればできる」という励ましの言葉から「できないのは、やらない自分が悪い」と追いつめられていったこと、机を蹴るなどの乱暴な行動は「読めずに恥をかく時間」から逃げるためだったことなどのお話を聞きました。当事者の智氏の学びたいという思いがありながらディスレクシアの理解がなかったために学びをあきらめざるを得なかった経験談から、ディスレクシアを正しく理解すること、当事者の思いに耳を傾け、支えていくことの大切さを学びました。また、みんなと同じ方法では学びにくい子がどのようなことで困っているのか、何が必要なのかなど考え、探り、提案していくことが教師や学校の役割であることを教えていだだき、「最初のバトンは教師の側にある」ことを確認することができました。
後半は、「いま目の前にいる子の「わかった!」を目指して~読み書きに困難を持つ子への支援を考える~」をテーマに講義をお聞きしました。子どもたちを勉強嫌いにさせないために検討すべきは「方法」であるということ、生じている困難さは同じでも、背景が違うと手立ては違ってくることを漢字が書けない子どもの事例から教えていただきました。背景に目を向けて適切な方法を考えていくことが大切であることを学びました。負担がかからないように学習の量を調整する支援について、学習量を減らすだけで終わってしまうのではなく、減らした分だけ「特性に応じた方法」での学習を増やすことが必要であるということや、合理的配慮という言葉は、「配慮」を「人権保障」と読み替えて理解していく必要があるというお話も印象的でした。教師として、子どもの今の学びを保障していくための手立てを探っていかなければならないと感じました。ICTを使った取り組みやたくさんの書籍、サイトやアプリなどの紹介もあり、もっと聞きたい、もっと知りたいと思うような講義でした。

備考
右下の「詳細を表示」をクリックすると講座の概要,当日の様子(写真),参加者の声等が表示されます。
参加者の声
・当事者のお話を聞いたのが初めてで、今までで一番感動した研修でした。学習量を減らす支援を行ってきましたが、減らすだけでなく、方法を検討したいと思いました。
・教室で荒れる子、寝る子、それは恥をかかないための手段だというお話にハッとしました。子どもに「分かった」「できた」という思いをもたせることが大切だという当たり前のことが分かっているようで分かっていなかったことに気がつきました。変わるべきは教師側であることをこの研修で改めて痛感しました。
・大切なことは、本人に合った学び方の方法を探っていくことで、その第一歩を私たち教師が担っていくことをこの研修で学びました。
・目の前の子ども一人一人に合った学びの方法を探り続け、学びの保障ができる教師でありたいと強く感じました。
・智さんからの最後のメッセージがとても心に残りました。教師としてできることは、その子に合った方法を探して示してあげることなので、その責任を果たせるようにしていきたいと思いました。
・井上先生の講義をまた聴きたいと思いました。できる自分を感じること、学ぶ機会をもつことの大切さを痛感しました。学びたいという子どもの気持ちを忘れてはならない。一人一人に合った多様な方法を見つけていかなければならないと強く感じました。
写真1
写真2
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